
5つ星ホテル
QT Melbourne
エントランスで出迎えてくれる赤いウィッグの「カオス・ディレクター(Directors of Chaos)」を見てもピンと来ないなら、ロビーにある6,000冊のヴィンテージ本が並ぶ壁を見れば一目瞭然でしょう。QTメルボルンは、ありきたりを好む人向けのホテルではありません。かつての映画館跡地に建てられたこのホテルは、メルボルンのファッション地区にふさわしい、ムーディーで演劇的な美学を徹底しています。デザインは潔いほどにインダストリアル。むき出しのコンクリート天井やスライドガラスのバスルームは、プライバシーよりも、ロフトスタイルの艶やかでエッジの効いた雰囲気を優先しています。 客室における「インダストリアル・シック」へのこだわりは、快適さを犠牲にしているわけではありません。ジェルをトップに配した「QTドリームベッド」は中毒的な寝心地で、ダイソン(Dyson)のスーパーソニック・ヘアドライヤーやKevin Murphyのアメニティは、このホテルがターゲット層を熟知している証です。食事も野心的で、「Pascale Bar & Grill」では見事なオコナービーフのリブアイを提供し、「Rooftop at QT」はロブスターカクテルとスカイラインの眺めを目当てに地元の人が実際に通う数少ないホテルバーの一つです。騒々しく、薄暗く、そして意図的に挑発的。デザインにこだわる旅行者にとって、これ以上ない隠れ家です。






