
5つ星ホテル
RADISSON COLLECTION GRAND PLACE BRUSSELS
シュルレアリスムの巨匠マグリットが企業の本社をデザインしたなら、きっとラディソン コレクション グラン・プラスのアトリウムのような空間になったことでしょう。これは単なるホテルではなく、構築された「劇場」です。控えめな石灰岩のファサードの裏には、7階吹き抜けのポストモダンな空間が広がり、ガラスの天井から注ぐ光が非現実的な輝きを放っています。パノラマガラスのエレベーターで客室へ向かう体験は、移動というより映画のワンシーンのよう。浮遊するランタンの照明とロビーのざわめきを眼下に、優雅に上昇していきます。 客室は静寂そのもの。落ち着いた色調と、植物科学を感じさせるGrown Alchemistのアメニティが、ドラマチックな空間とのバランスを整えています。しかし、真の芸術は皿の上にあります。「Shanghai Kitchen」のシグネチャー料理「松鼠桂魚(ケツギョの甘酢あんかけ)」は、建築に匹敵する造形美とサクサクとした食感が魅力。Clefs d'Or(レ・クレドール)のコンシェルジュによる、国家機密を扱うかのような緻密なサービスも特筆すべき点です。プールがないのは惜しまれますが、この建築的野心はその欠点を補って余りあります。






