
5つ星ホテル
Cervo Mountain Boutique Resort
ツェルマットのホテルといえば、鳩時計や赤いチェック柄のテーブルクロスといった古典的なイメージが強いですが、CERVOはその型をハンマーで打ち砕くかのような存在感を放っています。スネガ(Sunnegga)のケーブルカー駅の麓に位置し、7つのロッジが垂直に連なるその姿は、ホテルというより一つの「村」のよう。花崗岩、フェルトの壁、そしてサステナブルなオーク材が、アルプスの美学を現代的に再定義しています。 エントリーレベルの「Alpinist」ルームは22平米とコンパクトですが(荷物は少なめに)、ヘステンス(Hästens)のベッドやルラボ(Le Labo)のアメニティといった細部へのこだわりが、広さの不足を忘れさせてくれます。特筆すべきはダイニング。「Bazaar」ではテルアビブの名店に匹敵するシャクシュカを、「Madre Nostra」ではスイス国境を忘れるほど本格的なローマ風カルボナーラやトリュフバター添えリブアイを楽しめます。 夕方にはアプレ・スキーのテラスがライブ演奏で賑わいますが、静寂を求めるなら上層のロッジをリクエストするのが賢明です。翌朝は「Mountain Ashram Spa」へ。ブータン式のハーバルバスや40℃の露天風呂(温泉)に浸かりながらマッターホルンを正面に望むひとときは、背徳感すら覚えるほどの贅沢です。





